2008年 01月 15日
新しい宿の形☆ 島宿 真里
大学の夏合宿以来なので、10年ぶりくらいかな。
今回は、温泉ランキングでここ数年、上位を獲り続けている
味わう、もろみの島宿。 真里
です。
HPはここ
なお、HP作成は高知県の会社がやったらしいです
とにかく予約が取りにくかったですね~
キャンセルが出て、たまたま泊まれましたけど、
たぶん、予約してバシッと泊まれることはまずないでしょうね。
そのくらい人気の宿です。
そんな宿の「て」の間に宿泊しました(#^.^#)
ちなみに、部屋数は全部で7つだけです。(今のところ)
室内はこんな感じ。
ぱっと見ると、小奇麗な旅館の部屋ですが、
宿全体のコンセプトはおそらく古民家風でしょうな。
天井もそんな感じでした。
そして、真里さんのお部屋の大きな特徴は、
全部屋に部屋風呂(温泉ね)があることです。
「て」の間はこんなお風呂でした。
二人は入れません。一人も少々厳しかった^_^;
でも、この部屋風呂が有るか無いかで快適さは大きく違います。
それに島の町並みが見えて、とってもいい内風呂でした
お庭の風景はこんな感じです。
廊下の休憩所からは島の町並みと瀬戸内海が望めてとっても素敵でした。
ここで、ビールを飲みながらぼ~としようと思ってたのですが、
宿を探検していたらすっかり忘れるという失態ぶり
そして、真里さんの最大の特徴は
もてなしの心
でしたね(^。^)
例えば、これ。
ウェルカムのお菓子と梅昆布茶。
お菓子はえび煎餅でしたが、揚げたてなんです(^.^)
かわいいお絞りが付いていて、嬉しい気分になりました。。
また、各お部屋には、こんなフリードリンクも・・・
香草茶はレモンバームのお茶だそうです。
お風呂上りにさっぱり飲めて良かったですね~
フリードリンクと言えば、こんなのもフリーでした。
果実酒
何十種類かありましたね~
僕は、トマト・ヤマモモ・セロリ・スダチの4種類を頂きました
この果実酒は、宿泊客が集える『囲炉裏』がある部屋で提供されていて、
離れの温泉から帰ってきたとき、食事が終わった後、
ある時間になると温泉が貸切制になるため、その待ち時間 などなど、
いろいろな場面で囲炉裏を囲むのですが、
その都度、お願いしてがぶがぶ飲んでいました(*^_^*)
この囲炉裏もいい味出していましたね~
夜には、お餅を焼いてくれて、ぜんざいを出してくれるんですよ~
ここの温泉は『里枝温泉』といって自家源泉でした。
一応、4つ湯船がありますが、男女別に各2つなので湯殿自体は2箇所です。
これが時間により、男女別になったり、貸切制になったりしてました。
造りは両方、ほとんど同じでしたね。
露天風呂はこんな感じ。
野鳥が沢山来て、好みをついばんでいるなど、個人的には好きな露天風呂でした。
温泉の泉質は、入った感じでは、普通の単純泉なのですが、
結構、体の芯まで暖めてくれるらしく、かなり汗をかきました。
そのためか、浴衣が3着あるんです。
最初は、選べるのかな~って思ってたのですが、結局、全部使いましたな^_^;
そして、もてなしと並んで良かったのが、食事です
初めはこれ。食前酒です。
さぬき地酒とユズのカクテル
このカクテルは、食事を運んでくれたスタッフの中野さんがレシピを作り、お酒も作ったそうです。
甘くて飲み易く、お酒が苦手な人でも飲めるカクテルでした。
なお、中野さんはお酒が苦手だそうなので、たいしたもんだと感心しました(*^_^*)
で、前菜はこれ。
釜揚げ小引き素麺(もろみツユ)
オリーブ新漬けの天麩羅
生子のみぞれ和え
丁字茄子
春菊の白和え
市田柿
河豚の白子
どれも程よい量で、味はとっても繊細でしたね。
特に、小引き素麺は大感動!
小引き素麺は素麺を作る過程のものらしく、小豆島でしか食べることができないそうです。
うどんのような太さですが、うどんより弾力性があり、独特の美味しさがありました。
それをもろみをツユで頂くのですが、すごく美味しかったですね~
これを頂きにもう一度小豆島に行きたいくらいです。
なお、丁字茄子は高級食材らしいのですが、
僕は食べたことがなかったため、なんかのヘタかと思って食べませんでした…
要は、どれもビールが進む逸品ぞろいでしたよ~
酢の物は飯蛸南蛮漬けです。
ネギ・ミョウガ・夏みかんが添えられていて清清しい逸品でした。
冬のお造りの盛り合わせはこんな感じの盛り付けです。
平目
カワハギ(肝付き)
ニシ貝
サヨリ
それから、主のお母さんが畑で作ったらしい、大根、水菜、にんじんの葉っぱ
がサラダとして付いてました。
これに、
諸味しょうゆ・・・もろみと醤油と山葵を合わせた宿オリジナル醤油
再仕込みしょうゆ・・・普通、醤油は1年~1年半かけて仕込むらしいけど、仕込み終わった醤油をもう一回仕込み直しちゃったという、手間が2倍で価格が数倍の高級品らしい。
をお好みで使います。
このお造りが本当に美味しかったですね~
正直、瀬戸内の魚がおいしいと感じたのは、松山の寿司すみもと以来の出来事でした。。
ニシ貝なんかも、島で消費されちゃうような量しかとれないらしいですし、
どの魚も本当に美味しかったです。
なお、このお造りの時だけ、若いにいさんが持ってきたのですが、
後ほど、主であることが判明しました。
名乗ってくれよ~
そしてこれが島肴と名付けられた
鰤大根あつあつ焼きおろしあん
鰤大根もこうするとこんなに上品で美味しくなるんですな~
家でも作りたい!
蒸し物も面白かったですね~
醤油を浸した布で包んで、蒸したようです。
ゲタ・カブ・白菜・椎茸の醤油袋蒸し
ゲタは舌平目の方言だそうです。
揚げ物は
穴子・あみ芋 島塩
本当は、アミエビという小豆島の特産エビを使ったエビ団子だったらしいのですが、僕が生エビアレルギーであることを事前に言っていたら、気を利かせて、メニューを替えてくれました。
肉厚で、美味しい穴子でしたね~
で、ごはんと汁物になるのですが、汁物は根菜汁
これも諸味を使っていたかもしれませんね。
マイルドな味わいでした。
そして、素晴らしかったのはごはんです。
土鍋ご飯なんです(*^_^*)
見てください!
めちゃくちゃごはんがツヤツヤして美味しそうでしょう~
こんなもの、絶対美味いに決まっていますよね(^^♪
もちろんおこげは必需品です。。
ちなみに、
土鍋一つは食べきれない!
という人は、お願いすると夜食におにぎりとして握って部屋まで持って来てくれます
そして、小豆島は醤油製造が盛んな島ですが、
副産物というか、派生した特産品に佃煮がありますので、
ごはんのお供も、小豆島佃煮や漬物でとても美味しかったです。
特に、左上の器に入ったのは諸味を使った味噌っぽいのでしたが、
超美味しかったですね~
あれをお土産にもらいたかった~
最後に、デザートは
醤油アイスクリーム 林檎 醤油豆
で、醤油アイスクリームなるものを初めて食しましたが、
マイルドで美味しかったです(^。^)
続いて、朝食
まずはこれ。
ほうれん草とパイナップルの青汁
青汁といっても、ケールは使われていないため、クセはなく美味しかったです。
これはおばあちゃんの畑で取れた野菜のサラダ
宿の隣に畑があり、主のお母さんがせっせと野菜を作ってくれているそうです。
で、その野菜が真里さんの食卓にはめちゃくちゃ出てくるんですね~
で、全部新鮮で人参とかもボリボリ丸かじれちゃいました。。
そして、朝食のメインですが、こんな感じで籠に盛られています。
明太子巻玉 畑の青身入り
畑野菜と揚げのおひたし
あみ大根山葵菜
蜜柑酢和え
鰆味噌漬け
黒豆
これに自家製豆腐が後から出てきます。
他に、このような諸味風味鍋が付いてました。
これがまた暖まるんだな~
焼いた小さな角餅が付いていて、お雑煮になってましたね。
で、デザートはさつま芋のババロアなのですが、
やはりおばあちゃんの畑で採れたお芋を使っているそうです(*^_^*)
特徴的だったのが、サラダのドレッシングや豆腐にかけるタレなど、
諸味や醤油を使ったものばかりだったことです。
お宿の大コンセプトである
醤(ひしお)でおもてなす
食事の隅々にまで行き届いていましたね~
これは、意外に難しいことなんです。
けど、島宿・真里さんでは、かなり高いレベルでコンセプトを徹底していたのに
すごく驚いて、そして感動しました。
これから泊まる人の楽しみがあるため、全てをここでは書きませんが、
ナイトツアー、おはようセット、スタッフの驚くべき細やかな心遣い、
宿全体や部屋の隅々にまで行き届いた気配り、
本当に全てに驚き、感動できて、それがとても心地良い、
本当に素晴らしい宿でした
帰り際に、少しだけ主と話ができたのですが、
ハードは一段落したので、ソフトを強化を図っていきたいそうです。
おそらくソフトが一段落したら、またハードなのでしょうが、
ムーブメント
としての宿経営が垣間見え、感動しました。
また泊まりに行きたいな~(#^.^#)