2007年 11月 12日
由布院温泉の凄さ → おやど 二本の葦束
泊まった宿は『おやど二本の葦束』
上の写真は敷地の写真です。
4000坪の敷地内に10つの離れ(1日限定10組)
と9つの温泉が点在しています。
(常に変化し続けている宿のため、
この客室数と温泉の数は、ちょくちょく変わります。)
その他にも、フロントや売店(といっても普通の売店ではない)、バー、休憩所など
さまざまな施設が点在しています。
要するに、小さな村を作っちゃった
という、お宿でした(#^.^#)
この温泉、温泉好きの間では知らない人がいないくらい有名らしいですが、
僕は全く知りませんでした(*_*)
まず、お風呂がすごいですね。
現在、9の温泉やサウナがあるのですが、全て離れとなっています。
システムとしては、宿泊者が、おのおの好きな温泉に入るわけですが、
誰かが入っていたら、入れないことになっています。
つまり、暫定的な貸切状態で温泉に友達同士、親子、カップルで入浴できるわけです。
その間、邪魔者なし。
この仕組みは考えたことなかったので、勉強になりました~
例えば、敷地内にあるこのような坂道を登っていくと、
こんな感じの脱衣所があって、
こんな感じの大露天風呂(定員40名)がありますが、
一人でも、二人でも貸切となります
他にも、竹林ともみじの中にある
こんな露天風呂も
こんな眺めとともに
一人占め
また、こんな感じのこじんまりとした温泉が
5つあって、長屋状態になっていたり、
離れだけど、
内湯もしっかりありました。
他にも、今回は行けなかったのですが、蒸し風呂(サウナ)もありました。
こうした散在している温泉を散策しながら入っていくわけです。
途中にはおやつが置かれた休憩所(この休憩所には行き着きませんでした・・・)や
こんな感じの温泉玉子とジュースの接待があったり、
このように落ち葉焼きがしてあったりで、
旅情を誘っていました(^^♪
お部屋は漢という一番小さな部屋でしたが、
敷地内を散策している時間が圧倒的に長いため、
不満は全くありませんでしたね~
ま、小さいといっても、6畳間くらいの大きさの部屋が2部屋と
渡り廊下、玄関、洗面所、トイレがついていて、
軽く生活できそうなくらい、大きなお部屋でした。
ただ単に、他の部屋が2階建ての家だったりするんですよね^_^;
そして、この宿で一番衝撃を受けたのが、食事でした。
簡単に言うと、野菜中心。
肉魚ほとんどなし。
大分だからといって、関アジ・関サバ・豊後牛・地鶏等をむやみに出さない。
超地産地消。
味は、全て美味しかったです。
その美味しさは、職人のワザによる美味しさではなく、
素材の良さを活かした、素朴な美味しさです。
なお、夕食も朝食も部屋では食べられません。
この食堂で食べました。
【夕食(献立を配ってないため詳細は忘れちゃった)】
食堂に行くと、いきなり、酒飲むかどうか聞かれます。
飲むよ~、というと、自家製果実酒蔵に案内されます。
で、好きな果実酒を選ぶわけです。
そして、席に着くと、一つずつ時間差で持ってきてくれました。
これは籠に入った前菜
写真ではわかりにくいけど、一つ一つがめちゃでかの野菜たち
食べてたら、僕が注文した梅酒を持って来てくれました。
魚はアメゴかな?万願寺ししとうとともに
豊後牛のステーキ
上にかかってるのはごぼうだったかな?
豚肉と白菜の鍋
里芋となんかの団子
柿と大根の酢の物
ご飯と三平汁みたいなの
漬物セット
リンゴのブリュレ
で、終わりなのです。
こうみると野菜中心でヘルシー程度の印象だと思う人が多いでしょうが、
実際は、最初の前菜の野菜を炊いたものを食べた時点で
お腹がいっぱいになってしまいました(笑)
前菜が終わって、梅酒を飲み終えた頃には、もう満腹なんですよね。。
これは僕だけじゃなくて他の宿泊客も同じようでした。
いつもは、旅の夕食はガンガン飲む僕なのですが、
この日は梅酒と夏みかん酒を一杯ずつ飲むのが精一杯(*_*)
リンゴのブリュレを食べ終えたときには、
もう何も飲み食いできない状態でした^_^;
これは朝食も同様でした。
【朝食】
箸おきが草花なのが良いですが、
よく見たら朝っぱらから叱咤激励されてしまっているランチョンマット
11種類くらいの料理がチョコチョコ入った大皿
鮭などの主菜、わけぎかなんかの酢みそ和え
揚げ出し豆腐・サラダ・デザート
漬物セット
大根と納豆を和えたもの
ごはん・みそ汁
以上が朝食ですが、ものすごい量でした…
ただ、9割がた野菜なので、夕食にしても朝食にしても
意外と食べちゃえるんですよ。
そして何よりも胃にもたれません。
心地よい満腹感しかないんですよね~
実際、夕食後、腹ごなしに温泉に行ったら
温泉玉子が食べられるほど、回復していました(>_<)
ただ、お腹が一杯であることは変わらなかったので、
楽しみにしていたバーには行けなかった、
というか、行く気にならなかったのが心残りです。。
なお、部屋には天然石のソリタリアがあって30分ほど興じたのですが、
満腹感と温泉効果でクリアできずに寝ちゃいました・・・
どうしても最後2つ残っちゃって悔しかったのですが、
温泉効果でしょうか、すぐにどうでも良くなってましたね・・・
ここの女将(橋本律子さん)はかなりの哲学を持って経営されているようです。
基本的に宿にいるそうですが、残念ながら今回は見かけませんでした。
いつかお話を聞く機会があれば良いな~と思います。
ということで橋本律子さんのフィロソフィーに触発され、
発作的お宿探訪記をはじめました。
今まで、宿に全く興味はありませんでしたが、
いい宿に泊まることの良さを覚えた32の秋って感じですな。
いい宿はいい!