がんばれ!土佐出世酒とのひめうま

NHK大河ドラマ「功名が辻」の放映にちなんで
酉水会が主体となって企画したお土産商品
「土佐出世酒とのひめうま」が
昨年の11/11(侍の日)に発売され
これまで4000セットが販売されました。
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実はこの商品、企画の意図が2つあります。

一つはおみやげ商品の研究。
この分野の研究が高知の酒造業界では遅れていました。
いつかは、やらなくてはならないのですが
ちょうどよいきっかけが、今回できたわけです。

もう一つが、ダウンサイジング。
簡単に言うと、
すこし前までの日本酒の市場ニーズは
安い三造酒を1升壜で欲しい
でしたが、現在では、
高くてもいい、純米酒・吟醸酒を4合壜以下で欲しい
にシフトしているわけです。

これはお酒以外の商品にも言えていて、
今の日本の食卓には醤油もみりんも1升壜なんてないでしょう?
どれも市場ニーズに対応してサイズを小さくしています。
醤油に至っては、コンビニでミニチュアボトルまで売っています。

しかし、日本酒業界はこの変化に対応できていない。

トヨタのカンバン方式が聖書となっているこの国で
「変化に対応できませんでした」
という言い訳は通用しません。理由を問わず。

それが市場シェアに如実に出ているわけです。
いまどき大都市圏で、日本酒を一升壜で持っている家なんてないっつーの。

そのため、今回の企画では思い切って実験をしました。
最小サイズの1合壜で販売したのです。

絶対に採算に合わない実験ですが、
僕は大きな成果があがると思っています。

ちなみに、今回の実験でいくつか課題がはっきりしました。
ま、僕が勝手に「課題だ!」と思っているだけですが(>_<)

 1.一合壜での採算性の向上
   → これが一番悩ましいです。
     今回は期間限定なので損得抜きだけど
     定番商品にするためには
     採算性は向上させないとね~
     SCM…簡単じゃないんだよな~(>_<)
     生産者を巻き込むちょっとした仕掛けとかかな~。
     とにかく蔵元に
     「一合壜も作ってみようか」
     と思ってもらわないと話になりませんからね~。

 2.二~三合壜の研究への応用
   →熱燗需要への対策です。
     今年の冬が暖冬でなかった場合、
     ほぼ確実に熱燗がブームになります。
     その場合、このくらいの量が消費者受けするので
     早急に研究したい…
     ワインとの戦いを想定して、
     3合で小売価格が700円~1200円のラインを
     研究してみたいですね。
     ホントは純米で勝負したいけど、価格を考えると
     八海山みたいに精米歩合を55%にした
     本醸造もありかな~。

 3.デザイン力の補完・向上
   →これは日本の製造業の伝統的な欠点ですが
     何とかしたい…
     「土佐出世酒とのひめうま」では、
     この点が課題になることが
     初めからわかっていたので
     高知で№1パッケージデザイナーと名高い
     梅原氏に各種デザインをお願いしました。
     おかげで素晴らしい商品が出来たと思っていますが、
     これを自力でやらないと
     明るい明日はめぐり来ないわけです。
     特に、お土産用、大都市消費用、海外用etc..は、
     それぞれ特殊なデザインが要求されますから…

どれも、簡単ではないし、
他にも流通やらブランド対策やら
大きな課題もあるのですが
一つずつ、前進させていきたいですね~。

最終的には、土佐酒の出荷額を今の100億円の倍
200億円
にしたいっす(^。^)

でも、とりあえずは「土佐出世酒とのひめうま」が
頑張って1万セット売れて欲しい(^^ゞ






「土佐出世酒とのひめうま」とは…
 一豊とその出世を助けた妻の千代、馬の大田黒をモチーフにした「殿」「姫」「馬」の3本で構成。それぞれに県内15の蔵元が醸造した純米酒、純米吟醸酒、上撰(じょうせん)酒を詰めた。各社が1種類ずつ担当し、全部で5パターンある。1瓶180ミリリットルで、紙のパッケージに入って1セット1500円。5セットの詰め合わせもあり、15蔵の酒を飲み比べることもできる。



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by the_naked_lunch | 2006-03-16 19:30 | 土佐酒向上委員会 | Comments(0)